ここはどこ、私は・・・

ここはどこ、私は・・・14 real Real




「・・・カ、カミサマ?」





担任が素っ頓狂な声を上げた。

周りの少年少女も同じだ。
目を丸くしてこっちを見てる。




分かる、気持ちは分かるよ。




だが空気を読むつもりはない!






「お前っ!昨日はよくもデタラメ吐きやがったな!」






勢い良く立ち上がり思い切り睨み付けた。


静まり返った教室が更に静まり返る。

だがもう一度言う。

空気を読むつもりはない!






「朝起きてビックリよ!部屋も体も!なーんも変わってなむぐぅっっ!!?」






一瞬何が起きたか分からなかった。


なんたる早業。
もはや神業とも言えるスピードで口を塞がれた。



いやいやそんなことより!






「------っ!!」(喋らせろー!!)

「・・・先生。」
「な、なに?」
「佐野さんが気分が悪いみたいなんで保健室に連れて行きます。」
「えっ?あ、そ、そうだね。そうしてあげて。」





静寂の中に響く二人の声。

そして担任が頷いたと同時に走り出す神様。

もちろん私を担いで!





「コノヤロー!おろせー!」
「静かにしろ!」





静かな廊下を走りぬける。

さすが神様。
まるで風のようだ。




「え、ウソ!西本センパイだー!」
「本とだ!カッコイイー!!」
「あの女の人誰ぇ!?」




教室から身を乗り出し騒ぎ立てる女子生徒達。

自習なのだろうか。
どうぞ気にせず勉強を続けてください。




「おいコラおろせ!!」
「黙ってろ!」




おろす気も止まる気も無いらしい。

神様は私を抱えたまま階段を上がり
上がって上がって扉を開けて





「ってぇー!」





やっと止まったかと思えばポイッと投げられた。


腰をさすりながら周りを見回すと青空が見えた。

屋上か?
なるほど人のいない場所に移動したってわけね。






「---ったく。一体どういうつもりだよお前。」






不機嫌そうな声が上から降ってきた。





「昨日といい今日といい・・・俺に恨みでもあるのか?」
「・・・。」
「まさか・・・追っかけ連中の仲間じゃないだろうな。」
「・・・。」
「ていうか高校生だったのかよ。しかも同じクラスって・・・マジで最悪。」





ふてぶてしく舌打ちが聞こえた。

見上げると、壁に寄りか掛かり怪訝そうな顔でこっちを睨む神様。

黒系チェックの学生ズボンとブラックのジャケットに身を包み、いかにも神様です的な神々しいオーラを飛ばしてくる。

そして相変わらず美しい顔ですね。





しかし、もう騙されんぞ!