「・・・カ、カミサマ?」
担任が素っ頓狂な声を上げた。
周りの少年少女も同じだ。
目を丸くしてこっちを見てる。
分かる、気持ちは分かるよ。
だが空気を読むつもりはない!
「お前っ!昨日はよくもデタラメ吐きやがったな!」
勢い良く立ち上がり思い切り睨み付けた。
静まり返った教室が更に静まり返る。
だがもう一度言う。
空気を読むつもりはない!
「朝起きてビックリよ!部屋も体も!なーんも変わってなむぐぅっっ!!?」
一瞬何が起きたか分からなかった。
なんたる早業。
もはや神業とも言えるスピードで口を塞がれた。
いやいやそんなことより!
「------っ!!」(喋らせろー!!)
「・・・先生。」
「な、なに?」
「佐野さんが気分が悪いみたいなんで保健室に連れて行きます。」
「えっ?あ、そ、そうだね。そうしてあげて。」
静寂の中に響く二人の声。
そして担任が頷いたと同時に走り出す神様。
もちろん私を担いで!
「コノヤロー!おろせー!」
「静かにしろ!」
静かな廊下を走りぬける。
さすが神様。
まるで風のようだ。
「え、ウソ!西本センパイだー!」
「本とだ!カッコイイー!!」
「あの女の人誰ぇ!?」
教室から身を乗り出し騒ぎ立てる女子生徒達。
自習なのだろうか。
どうぞ気にせず勉強を続けてください。
「おいコラおろせ!!」
「黙ってろ!」
おろす気も止まる気も無いらしい。
神様は私を抱えたまま階段を上がり
上がって上がって扉を開けて
「ってぇー!」
やっと止まったかと思えばポイッと投げられた。
腰をさすりながら周りを見回すと青空が見えた。
屋上か?
なるほど人のいない場所に移動したってわけね。
「---ったく。一体どういうつもりだよお前。」
不機嫌そうな声が上から降ってきた。
「昨日といい今日といい・・・俺に恨みでもあるのか?」
「・・・。」
「まさか・・・追っかけ連中の仲間じゃないだろうな。」
「・・・。」
「ていうか高校生だったのかよ。しかも同じクラスって・・・マジで最悪。」
ふてぶてしく舌打ちが聞こえた。
見上げると、壁に寄りか掛かり怪訝そうな顔でこっちを睨む神様。
黒系チェックの学生ズボンとブラックのジャケットに身を包み、いかにも神様です的な神々しいオーラを飛ばしてくる。
そして相変わらず美しい顔ですね。
しかし、もう騙されんぞ!
ここはどこ、私は・・・14 real Real
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