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杉「焦らなくても、住んだら分かるだろうよ。」
「へ・・」
孝「濁すなよ真樹。こういうのはきちんと教えてやった方がいいだろ。」
「は・・・」
全てが整っている。
が、顔色は良い方ではない。
ミスマッチなそれが知的な印象を与える五十嵐孝。
ニヤッと不適な笑みを浮かべる。
孝「男だったらサンドバック。女だったら性欲処理。ここの管理人が長続きしないのはこいつのせいだ。」
「・・・・・・へ、へぇぇ。」
杉「おいてめぇ、全部俺のせいかよ。半分はお前の責任だろ。」
孝「なんの話か分からねぇな。」
管理人が続かない理由・・・
そっち方面だったんすか。
ていうかなにこれ。
大人の会話とは思えん。
杉浦くんも否定しなさい。
純「脅かすのは止めろよ。管理人がころころ変わるのはもううんざりだからね。」
杉「良い子ぶるなよ。お前だって身に覚えがないとは言わせねぇぞ。」
純「自粛を提案してんの。」
孝「自粛?」
要「自粛なんてお前らにできんの?」
累「要もだろ?」
(お、おいおい・・・)
大丈夫かこいつら。
高校生・・・
いや中学生の会話じゃねぇか。
もはや兄弟げんかにしか見えない大人たちの絡み合い。
ドン引きで眺めるしかない。
杉「お前よぉ・・・」
「-------は?」
ケンカが終わったのか
ゆっくりと立ち上がる杉浦君。
そしてなぜか-----
隣にやってきた。
ソファーが沈んで少し体が揺れる。
「え・・・なんすか。」
杉「ビビッちまったんなら今のうちに辞退した方がいいぜ?」
「ビビるって・・・なんで。」
杉「強がりか?」
恐ろしく綺麗に口角を上げる杉浦君。
男のくせにその美しさは反則じゃないっすか。
「・・・・・・・あの、なんすかこの手は。」
なぜか、私の顎に指をかけてきた。
「・・・離れてもらえます?」
杉「へえ、勝気な女は嫌いじゃねぇな。」
今度は悪そうな笑みを浮かべる杉浦君。
そして意味不明な行動は後を絶たない。
なにをするつもりか
ヤツの美しい顔がゆっくりと近づいてきた。
(おー・・・)
なんとも、綺麗なお顔ですなぁ・・・
累「おい!」
純「真樹!」
要「まったくもー・・・」
孝「・・・。」
(なるほど・・・)
コレが女子管理人が辞める理由その一。
原因、杉浦真樹。
初対面でぶちかまそうとするとは。
この・・・・エロスの帝王め。
「はーい、そこまでー。」
杉「・・・・・。」
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