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「え、あ、あのっ・・・?」
「・・・・・。」
まるで視線に押されるようにズリズリと後ずさってしまう。
(-----!)
しかしなんてことだ。
逃げる方向を間違ったか、背中が壁にドンとぶつかった。
そして後を追うように
桐山の手が伸びてくる。
「・・・・・。」
「・・・・・。」
顔を挟むように壁に置かれた大きな手
逸らすのは許さないとでも言うような鋭い視線
(え、ちょ、ちょっと待って。)
なにこの状況・・・
ちょっと、いやかなり
ドキドキするんだけど
「あ、あの、桐山、ちょっと離れて--」
「・・・俺は子供じゃありません。」
「え?」
「むしろ子供は本城さんの方です。」
「へ?」
な、なに、なんのこと?
「どんなにアプローチしても全然気付かないし・・・」
「え?」
「酔ってるからってこんな格好で出てくるし・・・」
「そ、それは・・・」
「男に対して全く危機感がない。」
「・・・。」
危機感っていうより動悸が危機なんですけど。
ドキドキがヤバイです。
「とにかく・・・本城さんが鈍いってことは良く分かりました。」
「に、鈍い?」
「だから教えてあげます。」
「な、なにを?」
「俺が男だってこと。」
(え---)
目を閉じる暇も無かった。
「---んっ!?」
気付いたら桐山の唇が自分に重なってた。
「んっ--んー!」
無意識に桐山の肩を押し返す。
でも無駄な抵抗だった。
あっという間に手首を壁に押し付けられて
顔を逸らそうにも強引な唇が許してくれない。
「ま、待------んぅっ!」
予想外の展開に激しく焦る。
だが「待て!」と口を開いた私は馬鹿だった。
気付いた時にはもう遅い。
熱い舌がスルリと滑り込んできた。
「・・ッ---んっ、ん!」
じっくりと味わうように舌が絡んでくる。
時々吸われて
甘く噛み付かれて
逃げては捕まり、捕まっては弄られる。
「ふ---ぁッ・・ぁ---」
(な、なに、これ・・・)
激しいのにどこか優しさを感じるキスに
だんだん体の芯が痺れていく。
(ど、どうしよう・・・)
キスってこんなに気持ち良かったっけ
まるでフワフワ浮かんでるみたいで
頭が、溶けそう・・・
「本城さん、可愛い・・・」
随分遠くから声が聞こえた気がした。
視線を動かすと少し上から私を見下ろす桐山。
(うわ・・・・)
これはきっと何かの間違いだ。
だってあの温厚で紳士な桐山が
色気たっぷりの妖しい雄に見える
「キスに感じたの?」
「----っ!」
形のいい目を細め
濡れた唇をぺロリと舐める。
その色っぽい仕草に
下腹部がゾクリと疼いた。
「ぁっ--!」
突然、背中を引き寄せられた。
そしてフワリと体が浮かぶ。
これって---
「ちょ、ちょっと待って!
何すんの桐山!」
案の定、向かった先はベッド。
「こ、こら!いい加減にしなさい!」
抵抗むなしく、柔らかなシーツに押し倒される体。
焦りに任せて暴れてみる。
けど---
やっぱり力じゃ敵わない。
「ちょっ!やめ----ぁっ!」
早速さっきの続きだろうか。
ちゅっ、と胸元に吸い付かれて思わず変な声が漏れた。
「ん、ぅ----ぁっ--」
必死に抑えようとしてるのに
我慢すればするほどジワリと声が漏れ出てしまう。
「ふ、ぁ----待っ・・・!」
首筋から鎖骨、そして胸元へおりていく唇。
だんだんエスカレートしていく行為に焦りがつのる。
(ダメだ・・・)
止めなきゃ・・・
このままじゃマズイ!
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