GAME

男友達—–8 GAME

「ちょっ---!!」

 

豪快に肌蹴たパーカー。
慌てて服を掴むとその手も背もたれに押し付けられる。

 

「なな何すんだコラ!やめろ!」
晋「・・・・・・・。」
「ちょっと----晋っ!?」

 

頼りなくギリギリ体を隠すパーカー。
胸元に引っかかったソレに軽く噛み付き、ゆっくり前を肌蹴させていく。

 

(-----っ・・!)

 

目ェ逸らしたら殺すとでも言いたいのか。
上目遣いで、こっちを睨みつけながら---

 

「-----や、やめろ---っ・・!」

 

ヤツの鋭い視線も、顕わになっていく自分の体も見てられなくて
とっさに顔を逸らした。

 

「なな何やってんだてめぇ!やめろ退け放せェ!!」
晋「・・・・・・・・・・。」
「し、晋---ッ!」
晋「・・・・・・・・・・。」

 

(ちょ・・・ちょっと----!)

 

抵抗虚しく全開を遂げたパーカー。
満足したのか、ヤツが少しだけ体を起こす気配を感じた。

 

晋「・・・・・・・・。」

 

そしてなぜか、沈黙が訪れる。

 

「------し---晋っ・・!」
晋「・・・・・・・。」
「な、なんで黙るんだよなんとか言えよ!・・・いや違うやっぱ何も言うな!」
晋「・・・・・・・。」

 

---見られてる

もしかしたら見てないかもしれないが絶対見られてるような気がする。

そう思うと体が動かない。
恥ずかしくて顔から発火しそうだ。

 

「いッ・・・いい加減にしろバカ!アホ!変態っ!俺様!」
晋「・・・・・・・。」

 

悪態ついてないと正気を保てない。
真夏日のビーチのように体が熱い。

 

「ししし晋!怒らせたなら謝る!謝るから!!ゴメン!!」
晋「・・・・・・・・・。」
「ゴメン!なさい!スミマセンデシタ!」
晋「・・・・・・・・・。」

 

謝ってみた。
こういう時は謝ったモン勝ちだ。
多分。

 

「反省してます!心から!」
晋「・・・・・・。」
「頼むから許してくれよ!友達だろ!!」
晋「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「----痛ッ!」

 

やはり沈黙。

そして掴まれた手首がギリッと締め付けられた。
なぜだ。

 

晋「・・・絶対許さねぇ。」

 

な、なんでだよー!!

 

「しし下手に出れば調子に乗りやがって!いい加減に---ぇ----ちょっと----!」

 

(ま、まずい-------!)

 

反撃だ!と体に力を込めた瞬間、首筋に唇の感触。
そしてそのままツ---ッと下降していく。

 

「待て---コラッ!!」

 

鎖骨から肩に向かって舌が這う。

そしてリップ音を立てながら胸元にキスを落とし、いくつもいくつも肌にシルシをつけていく。

躊躇のないその行為に寒気が走る。

こいつ----

マジだ!

 

「やめ---やめろッ!!嫌だっ!」
晋「-----黙ってろ。」
「-----ぁっ!!」

 

血の気が引くような冷たい声。

 

そして

 

敏感な突起に、舌が絡みついた。

 

一瞬、目の前が真っ白になった。
貫くような刺激に体が跳ねる。

 

「ゃッ---あぁっ----!」

 

優しく、激しく・・・
緩急つけて動く舌に煽られて、足の先から鋭い快感が昇りつめてくる。

 

「待--て------嫌・・・だッ!」
晋「・・・・・・。」
「晋ッ!--やめ・・・ろッ---ゃ・・あっ!」
晋「・・・・・・。」

 

自由を奪われた体に強要される快感。

逃げたいのに受け流したいのに、受け入れることしか出来ない。
感じたくないのに・・・感じさせられる。

---イヤだ

そう思ってるはずなのに体が悦ぶ。

望んでないのに快感に食らい着いて
もっと強い刺激を求め出す---

 

でも

 

この快感は、好きじゃない。

 

同じ快感なのにキスのそれとは全く違う。

 

すごく、すごく

 

 

---怖い

 

 

「ゃ----ゃぁッ---っ!!」
晋「嫌なのか?」
「嫌---だッ---!」
晋「ふーん・・・」
「ぇッ----!」

 

やっぱり---って声が先だったか
卑猥な音が先だったかどっちか分からない。

ハッとした時はもう遅い。

両手の拘束が消えたと思ったら右足の膝裏を持ち上げられてて

 

「ぅ ぁッ----!!」

 

長い指が下から上へ

 

秘部をツ・・となぞり上げた。

 

晋「やっぱり、濡れてんじゃねぇか。」

 

強烈な快感に貫かれる。

腰が、ゾクッと震えた。

 

「--ゃ----ッッ----嫌っ!!」
晋「嫌じゃねぇだろ?すっげぇ濡れてる。」

 

---クチュクチュッ

 

「----んっ!」

 

否定の言葉を嘲笑うように秘部を弄ぶ。

そして聞かせるように響かせる水音。
まるで聴覚を犯されてるような感覚に陥る。

 

「やっ---やめ・・ッ!」
晋「なんで。」
「嫌---だ---ぁッ!」
晋「まだ言ってんのか?いい加減素直になれよ。」
「----っ---ッッ!?」

 

(な---なに---?)

 

膝裏を支える手にグッと力が篭った。

 

そして弄っていた指が

 

ゆっくり、強引に、ナカに---

 

「っぁ---ゃあぁッ----ッ!!」

 

あまりの刺激に
背中が思い切り仰け反った。

 

晋「感じてんだろ?」
「--はッ--ぁッ--ぁ・・・!」
晋「指、締め付けてくる。」
「---違っ---ッ・・!」
晋「何が違うんだよ。」
「----ッ---あっ---ゃめ・・ろ!」

 

クスクス笑いながら耳元で囁く晋。
そして、じっくり掻き混ぜるように指が動き始める。

 

「ぁ----はッ---!」

 

突き飛ばしたいのに逃げたいのに、自由になった両手はヤツの服を掴むことしか出来ない。

 

「-----ッッ!」
晋「・・・ここか?」
「ぁッあッ---っ----!!」

 

深く侵入した指を折り曲げて内壁を擦り上げる。
敏感な部分を執拗に攻められ、秘部がキュッキュッと萎縮する。

ゾクゾク感が、半端じゃない。

 

(嫌・・・嫌だ-----!)

 

快感が激しすぎる。

すぐにでも昇りつめてしまいそうで
このままじゃ---

 

呑みこまれてしまう

 

「はッ----ハァッ---やっぁッ---!」
晋「我慢すんじゃねぇ。受け入れろよ、透。」

 

呼吸が上手く出来ない。

仰け反る背中
今にも痙攣しそうな下腹部

強制的に与えられる快感に

思考も感覚も持って行かれそうだ---

 

「ぁッ---はッ--ぅ-----ゃぁっ!」
晋「------。」

 

(---ダメだ!)

 

固く目を瞑り、力を振り絞って肩を押し返した。

どうしようもなく気持ちいい。
このまま堕ちてしまいたい。

けど、快感に伴って閉じ込めていた恐怖が無理矢理出てこようとする。
頼んでも無いのに思い出させようとしてる。

怖くて怖くて、堪らない。

 

晋「----チッ」
「----ッッ!?---んッ!!」

 

追い詰めるように激しくなる指の動き。
強烈な快感に煽られて下腹部がゾクゾクとざわめき出す。

 

「はぁッ---ハッ--!」
晋「・・・・・・。」
「ハッ---ぁッ・・・ゃ・・め・・・・」
晋「・・・・・・。」

 

---ドクッドクン・・ッ!

 

心臓が---ヤバイ。
異常な速さで動いてる。

気が----狂っちまう---!

 

「やめッ----ぃ・・・やぁぁっ---!」

 

気持ちいい・・・怖い。

  気持チイイ----怖イ。

 

     コワイ

 

 

     コ ワ    イ !!

 

 

 

[ねぇ、透・・・・]

 

 

 

「-------ッッ----し・・の・・・・・!」

晋「----?」

 

 

 

[透は、そいつにイかされるの?]

 

 

 

頭の中に、声が響く。

 

「--------っ---ッッ・・!!」

 

掠れたハスキー声。

愉しそうに、なのに怒りを含んだ声が

 

はっきり聞こえた。

 

(なんなんだよ---)

 

なんでこんな目に合わなきゃいけないんだ。

イヤだって言ったじゃないか。
怖いって言ったじゃないか。

 

ダメなんだよ。

 

私はやっぱり----ダメだ。

 

 

「----ゃッ--ぃやぁぁぁっ---ッ!!」

 

 

私は、アイツから逃げられない。

 

 

視界が霞んでいく。

 

意識が堕ちるのを感じた。