有「え、えーと・・・さっきは悪かったな。みっともないとこ見せちゃって。」
「「「 ・・・・・・。 」」」
有「あの・・・もう大丈夫だから。」
(言葉・・・いつも通りだ。)
振り向いたら有希が首にタオルをかけて立ってた。
かなりの長風呂だったしなんだか目が紅い。
でもしゃべり方は元に戻ってて・・・
少しだけ安心した。
(分かりやすい奴ら・・・)
他の奴らも安心したんだろう。
あからさまにホッとした顔をしてる。
ていうか顔に出すぎでしょ。
もうちょっと上手く演技しなよ、俺みたいに。
孝「・・・飯は?」
有「ん?」
孝「飯、食えるか?」
有「あ、あぁ・・・せっかく作ったもんな。もらおっかな。」
純「無理しなくてもいいんだよ?明日食べればいいんだから。」
有「そうか?・・・じゃぁそうする。」
どうやら食欲は無いらしい。
そりゃそうだよな。
孝「俺も今日はいい。」
真「俺も。」
有「え!お前らは食えよ!でかくなれねぇぞ!」
真「それはお前だろ。」
孝「全くだ。チビのくせに。」
有「・・・チッ。」
完全に地雷踏んだ。
とりあえず舌打ちをひとつ。
いつもの調子が戻ってきたか?
有「見下ろしやがって・・・ていうかお前らでかすぎなんだよ。」
口を尖らせて文句言ってる。
その様子は至って”普通”
良かった・・・
やっぱりいつもの有希だ。
要「俺は食うよ。腹減ったぁ。」
「俺もいる。」
純「俺も貰お。」
有「おぉ、食え食え。」
「お前らは?酒飲むの?」
孝「有希、もう飲むか?」
有「・・・あぁ、飲む。」
一瞬考えるそぶりを見せたけどやっぱり飲むらしい。
純「じゃぁ適当に摘める物持ってくるから。酒の用意しときなよ。」
有・孝・真「了解。」
3人がいそいそとアルコールを運び出す。
この量はいつ見てもすごい。
何人で宴会するんだよって思う。
(でも・・・・とりあえず良かった。)
桜館はいつの間にか
いつもの夜に戻ってた。
・・・・・決心(完)