SAKURA∞SAKU first

決心—–3 SAKURA∞SAKU first

有「え、えーと・・・さっきは悪かったな。みっともないとこ見せちゃって。」
「「「 ・・・・・・。 」」」
有「あの・・・もう大丈夫だから。」

 

(言葉・・・いつも通りだ。)

 

振り向いたら有希が首にタオルをかけて立ってた。

かなりの長風呂だったしなんだか目が紅い。

でもしゃべり方は元に戻ってて・・・
少しだけ安心した。

 

(分かりやすい奴ら・・・)

 

他の奴らも安心したんだろう。
あからさまにホッとした顔をしてる。

ていうか顔に出すぎでしょ。
もうちょっと上手く演技しなよ、俺みたいに。

 

孝「・・・飯は?」
有「ん?」
孝「飯、食えるか?」
有「あ、あぁ・・・せっかく作ったもんな。もらおっかな。」
純「無理しなくてもいいんだよ?明日食べればいいんだから。」
有「そうか?・・・じゃぁそうする。」

 

どうやら食欲は無いらしい。
そりゃそうだよな。

 

孝「俺も今日はいい。」
真「俺も。」
有「え!お前らは食えよ!でかくなれねぇぞ!」
真「それはお前だろ。」
孝「全くだ。チビのくせに。」
有「・・・チッ。」

 

完全に地雷踏んだ。

とりあえず舌打ちをひとつ。
いつもの調子が戻ってきたか?

 

有「見下ろしやがって・・・ていうかお前らでかすぎなんだよ。」

 

口を尖らせて文句言ってる。

その様子は至って”普通”

良かった・・・
やっぱりいつもの有希だ。

 

要「俺は食うよ。腹減ったぁ。」
「俺もいる。」
純「俺も貰お。」
有「おぉ、食え食え。」
「お前らは?酒飲むの?」
孝「有希、もう飲むか?」
有「・・・あぁ、飲む。」

 

一瞬考えるそぶりを見せたけどやっぱり飲むらしい。

 

純「じゃぁ適当に摘める物持ってくるから。酒の用意しときなよ。」
有・孝・真「了解。」

 

3人がいそいそとアルコールを運び出す。

この量はいつ見てもすごい。
何人で宴会するんだよって思う。

 

(でも・・・・とりあえず良かった。)

 

桜館はいつの間にか

 

いつもの夜に戻ってた。

 

 

 

 

 

・・・・・決心(完)