SAKURA∞SAKU first

好きの定義—–9 SAKURA∞SAKU first

(・・・・・・どうしたんだ?)

 

今日の要は変だ。

いつものようにへらへら&余裕たっぷりじゃない。

何か考えてるの分かる。
だが心が読めない。

これって・・・
まるで孝と話してる時みたいだ。

 

「今日のお前、孝みたいだな。」
要「孝?」

 

あからさまに眉間にシワを寄せやがった。
失礼なヤツだ。

 

「孝も今のお前みたいに何考えてるか分かんない時があってさ。で、そんな時に限ってなぜか触ってくる。」
要「・・・・・。」
「君達は混乱すると私に触るのか?残念だが私の賢さは触ってもうつらねぇぞ。」
要「・・・・・。」

 

あれ。
笑うと思ったけど笑ってくれない。
もしかして・・・スベっちゃった?

 

要「なるほど、孝がね。あいつも同じってワケか。」
「同じ?」

 

なにが?

 

要「・・・・・有希。」
「はっ・・・」

 

(ま、また呼び捨て・・・?)

 

呼び方なんてどうでもいいんだが急に変えられるとビビルというか・・・

ていうかなんで真面目な顔してんだよ。
変だぞお前。

 

要「俺、お前を落とすって言ったよな。」
「・・・そんなこと言ってたかね。」

 

言ってたような気がするな。
ずっと前に。

 

要「落とすんじゃなくて・・・落ちたらどうする?」
「は?」

 

落ちたらって・・・

 

「どういう意味だ?」
要「お前さっき、大切と思える女がいたら溺れてみろって言ったよな。」
「言ったな。」
要「俺さ、お前のこと結構大切。」
「へ?」

 

結構大切?
私のことがか?

それは・・・

どうもありがとう。

いやそうじゃなくて・・・
え、どういうこと?

 

要「お前と話して気付くのもどうかと思うけど。俺、お前を落とすつもりがお前に落ちて行ってたみたい。」
「・・・えー」

 

ドジなヤツだな。

 

じゃなくて!

 

(ちょ・・・ちょっと待て。)

 

なんすかこの流れ。

大切だとか落ちて行ってたとか・・・
何言っちゃってんの。
大きな勘違いじゃないっすか?

 

要「俺さ、多分・・・いや、確実に・・・お前に溺れるような気がする。」

「・・・へ?」

 

な、なんだそりゃ。
未来予想?

 

「な、何言ってんだよお前。意味分かんねぇ。」
要「考えれば考えるほどお前が気になるし・・・それに、誰にもやりたくねぇって思う。」
「は・・・」
要「俺だけのモノにしてぇ。」
「え!」

 

ちょ、ちょちょちょっと待てー!!

何言ってんだこの変態!
もしや熱でもあるのか!?

ていうかマジで止めろ!

この前の真樹といい・・・
お前らに真面目な顔してそんなこと言われたらさすがに緊張するって!

 

「え!?な、なんだ!?」

 

不意打ちだ。
頬を包んでいた手が頭の後に滑っていく。

そしてゆっくり要の方に引き寄せられて

 

「ぅ・・・ぅわわわわっ!や、やめろー!」

 

体が前に倒れ、咄嗟にテーブルに手を着いた。

そして強引な手に押さえ込まれ
自分の顔がぐんぐん要に近づいていく。

 

(ひ、ひぃぃぃーーー!!)

 

ど、どうすんのこれ!