こんな始まり方

こんな始まり方 003~Loveholic



「桐山っ---!」

「・・・・・・。」

「も、もうやめてっ!」

「・・・・・・。」

「な、なんで---」

「・・・・・。」

「なんでこんなこと-----っ!」





(-----と、止まった!)





溶け始めた頭を叱咤してグイっと桐山の肩を押し返した。


すると意外にも素直に聞き入れてくれたのか。
ピクッと反応して動きを止めた桐山。


でも・・・





「----っ!」





胸元から上目で寄こした視線は





さっきの何倍も雄だった。





「なんでこんなことするのかって・・・分からないんですか?」

「え!え、えぇと・・!」

「・・・・・・。」

「せ、性欲処理?」

「------------。」




桐山の眉間に思い切り皺が寄った。

とりあえず---ごめんなさい。




「・・・ただの仕事仲間。」

「へ?」

「俺のこと、そう思ってるんでしょう?」

「え?え、えーと・・・」

「図星、ですよね。」

「・・・・・・・。」




だいたいは図星だけど。

でも他にどう認識しろと・・・?




「もちろんそれで正解なんですけど・・・俺は本城さんのことが好きだから。」

「・・・・。」

「だからただの仕事仲間じゃ困るんです。ちゃんと男として見てもらいたい。」

「・・・・。」





そ、そっかなるほど。

桐山は私が好きだったのか。

それじゃ--





(・・・・・・・・。)





「へ?」

「だから、本城さんのことがすきです。」

「-----す、すっ!?」

「やっぱり・・・気付いてなかったんですね。」





さっきのやり取りで気付くでしょ普通・・・

なんて言いながら眉を寄せる桐山。




いやいや気付かないでしょ。




仕事ではそれなりの付き合いだけどプライベートでは全く関わることも無いし

仕事以外の会話もほとんど交わしたこともない。



それにあんた・・・
君は我が社のアイドルだよ?

そんな桐山が私を、すす好き?




(・・・・・。)




ないない、有り得ない。





「本城さんが俺を仕事仲間としてしか見てないのは分かってます。」

「い、いやあの桐山・・・ちょっと落ち着いて--」

「でも大丈夫。」

「は?何が?」

「心は簡単に動かないかもしれないけど」

「?」




「体の方はすぐに・・・俺じゃなきゃ物足りなくなりますよ。」

「------!?」





(な、な、なんですって-----!?)





固まる私とは裏腹に

キュッと口角を上げて不適な笑みを浮かべる桐山。





そして胸元からスッと手を滑り込ませて





ゆっくり浴衣を開いていく





「ちょ---や、やだっ---!」





慌てて桐山の手首を掴む。

するとなんてことだ。

両手をまとめて頭の上でホールドされてしまった。




(や、やばい-----!)




明かりの下、じわじわと晒されていく肌。



このままじゃ下着が丸見え--

あ、あれちょっと待って。

そういえば風呂上りで




ぎゃー!やっぱり下着着けてない!




「は、放してっ-----!」




拘束されてる手に力を込めて
突き飛ばす勢いで---暴れる!




(う、うそ----!)




思い切り力を入れたのにピクリとも動かない。

おまけに何事もなかったかのように目を細める桐山。

その余裕の視線が更に羞恥心を煽る。




(ちょ、ちょっと待って---!)




体を隠したい
目を逸らしたい
逃げ出したい


でも体を拘束する強い力からも
射抜くように鋭い視線からも




---逃げられない







「--っ・・・ぁ-----んんッ!!」







抵抗むなしく顕になった胸の膨らみ。


それを下から上へ、肌の感触を楽しむように舌を這わせる桐山。




そして固く主張し始めた突起に




舐るように舌を絡み付けた。





「んっ---ん、ぁっ--!」





酔ってるから?




そう、きっと酔ってるからだ。




だって、変だ。




笑えないほどに体が反応する。





「ぁ---ぁッ・・・!」

「本城さん、感じやすいんですね。」

「・・・ッ・・?」

「これだけで体がピクピクしてる。」

「----っ・・!」





感じやすいなんて・・・
そんなことない!

思わず横を向いて顔を隠した。
恥ずかしすぎて顔が爆発しそう。





あぁ・・・でも、ダメだ。





「ぁッ--ん、んっ・・!」





「恥ずかしい」と思う気持ちが

必要以上に快感を刺激する。





「---っ・・・ぁッ---!」





気持ち良過ぎて





何も考えられない・・・